
2023年3月22日に米原駅在来線コンコース内の井筒屋売店で購入(1,300円)
1937(昭和12)年に発売した鱒寿しが、2009(平成21)年の東海道線開通120周年を記念して原点回帰。酢締めされた腹開きのニジマスが1匹どんと酢飯の上に載る姿寿司です。現在は鮎寿司くらいでしか見なくなったこの製法も、古くは全国の駅弁でも見られたスタンダードでした。

開いたニジマスは同型の酢飯に盛られ、付け合わせも実山椒、生姜とシンプルな構成。復刻当時は土瓶に入った漬物やイチゴが入っていたようです。予約限定品としての取り扱いでしたが、押し寿司のほうが終売してからレギュラー入りとなり、2025年2月末での撤退時には予約殺到につき1月末で完売したほどでした。

現代ではなかなかお目にかかれない、ニジマスをまるまる一匹使った押し寿司。「面構え」の部分の食べづらさも一興です。こうした昔ながらの姿寿司は、駅売りからほぼ絶滅したと思います。ちなみに井筒屋は2024年12月10日、「元祖面構え鱒寿し」を商標出願しているのですが、なぜ撤退発表迫ったタイミングで出願したのかはよく分かりません。
栄養成分表示(1包装あたり)
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エネルギー:621kcal
たんぱく質:26.5g
脂 質 :5.4g
炭水化物 :120.8g
食塩相当量:4.1g